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有機医薬品化学分野

医薬品の多くは有機化合物であり、化学合成された化合物の他、動植物や微生物由来の有機化合物(天然有機化合物ともいう)も多く利用されている。この分野においては、これらの医薬品のもととなる有機化合物の基礎的な研究を行なう他、これらの化学物質の中から医薬品に応用できるものを見いだし、応用可能にする研究を行なう。たとえば、漢方治療に用いられる生薬の有効成分の多くも動植物中の有機化合物であり、抗生物質は微生物の生産する有機化合物を応用したものである。これらの生薬の有効成分を純粋に単離し、さらに、純粋に単離した化合物について、その化学反応や、各種の機器分析法(UV、IR、MS、NMRなど)による化学構造研究を行なう。また、これらの有効成分の全合成も遂行する。さらには、種々の化合物について化学的性質を調べることも行ない、新しい医薬品の創製をめざす。現在は、特に、重要な生物活性を有し、医薬として応用されることも多い、抗インフルエンザ活性成分や、抗生物質、機能性分子、各種アルカロイドやポリフェノール成分などに着目して研究を進めている。

教授
原口一広
教授
齋藤俊昭
教授
准教授
高山博之
准教授
熊本浩樹
准教授
助教
片岡裕樹
助教

 

 

業績 有機医薬品化学分野

学術論文

  • Oba M., Takazaki H., Kawabe N., Doi M., Demizu Y., Kurihara M., Kawakubo H., Nagano M., Suemune H., and Tanaka M., Helical Peptide-Foldamers Having a Chiral Five-Membered Ring Amino Acid with Two Azido Functional Groups, J.Org.Chem., 79, 9125-9140 (2014).
  • Duraffour S., Drillien R., Haraguch K. Balzarini J., van den Oord, J. J., Andrei, G., Snoeck R., KAY-2-41, a novel nucleoside analogue inhibitor of orthopoxviruses in vitro and in vivo, Antimicrob. Agents Chemother., 58, 27-37 (2014).
  • Coen N., Duraffour S, Haraguch K., Van den Oord J. J., Balzarini J., Snoeck R ., Andrei G., Unique spectrum of anti-herpesvirus activity and potent in vitroand in vivoefficacy against Epstein-Barr virus mediated by 4’-thiothymidine analogs, Antimicrob. Agents Chemother., 58, 4328-4340 (2014).
  • Shimada H., Haraguchi K., Hotta K., Miyaike T., Kitagawa Y., Tanaka H., Kaneda R., Abe H., Shuto S., Mori K., Ueda Y., Kato N., Snoeck R., Andrei G., Balzarini Y., Synthesis of 3’,4’-difluoro-3’-deoxyribonucleosides and its evaluation of the biological activities, Discovery of a novel type of anti-HCV agent 3’,4’-difluorocordycepin”, Bioorg. Med. Chem., 22, 6174-6182 (2014).

総説

  • 船山信次,キダチタバコ, 中毒研究27(1),24-25(2014).
  • 船山信次,アジサイ, 中毒研究27(1),26-27(2014).
  • 川久保弘,我国が開発した Rho キナーゼ阻害薬ファスジルとその新たなる展開について, 日本薬科大学教育紀要1,67-70 (2015).

著書

  • 川久保弘(分担),早期体験学習テキストブック<改訂版> 2014年度版,ネオメディカル出版(2014).

学会発表

〇国内学会

  • 川井龍美,飯塚 晃,新木敏正,奈佐吉久,船山信次,中村和男,伏谷眞二,北村繁幸,小林 賢,齋藤俊昭,喜多代晋,新井一郎,西川由浩,稲瀬 實,薬学教育における学習意欲とコミュニケーション能力の醸成のためのPBL型実習の実施とその評価,日本薬学会135年会,3月,神戸(2015).
  • 野本早紀,高山洋平,小野寺壮登,鷹野友義,竹林義人,渡辺未来,伊東佑樹,石田孝之,小池将史,三井 彩,矢作春香,松下佳史,アゾカルボン酸エチルの新規な合成法開発,第58回日本薬学会関東支部大会,10月,東京(2014).
  • 村上匡紀,黒星 学,林 祐希,柴崎宏太,田中秀雄,川久保弘,尿素を窒素源とするアゾジカルボン酸誘導体の合成-[Br+]/DBU系で惹起されるホフマン型転位反応-,日本化学会 第95春季年会,3月,船橋 (2015).
  • 川久保弘,佐藤 誠,野本早紀,高山洋平,小野寺壮登,鷹野友義,竹林義人,渡辺未来,伊東祐樹, 石田孝之,小池将史,三井 彩,矢作春香,松下佳史,アゾジカルボン酸ジエチル(光延試薬)の新規な合成法開発,日本薬学会第135年会,3月,神戸(2015).
  • 熊本浩樹,深野美里,徳田 亮,天野将之,鍬田(東)伸好,原口一広,満屋裕明,福原 潔,Jan Balzalini,馬場昌範,田中博道,スピロ[2.4]ヘプタン骨格を有する炭素環ヌクレオシドの合成と抗ウイルス作用の評価,日本薬学会第135年会,3月,神戸(2015).
  • 井本修平,向後 悟,徳田 亮,熊本浩樹,青木 学,天野将之,鍬田(東)伸好,満屋裕明,原口一広,エンテカビルとアデホビルのハイブリッド型化合物:メチレンアシクロヌクレオシド誘導体の合成と抗HBV活性,日本薬学会第135年会,3月,神戸(2015).
  • 野澤直美,木村道夫,安田高明,渡辺 博,都築 稔,初年次教育における多面的教育活動を通した医療人育成の検証,初年次教育学会第七回大会,9月,奈良(2014).
  • 中島孝則,野澤直美,木村道夫,安田高明,齋藤 博,松田佳和,渡辺 博,初年次教育における多面的教育活動を通した医療人育成の検証,日本薬学会第135年会,3月,神戸(2015).

〇国際学会

  • Takamatsu Y., Tanaka Y., Kohgo S., Murakami S., Singh K., Das D., Venzon D. J., Amano M., Kuwata N., Aoki M., Delino N. S., Hayashi S., Takahashi S., Haraguchi K., Sarafianos S. G., Maeda K., Mitsuya H., 4’-Modified nucleoside analogs: potent Inhibitors active against entecavir-resistant hepatitis B virus (HBVETV-RL180M/S202G/M204V), 54th International Conference on Antiviral Microbial Agents and Chemotherapy, September, Washington DC (2014).

研究費の受入状況

  • 川久保弘,日本薬科大学学術研究助成金,200千円(2014).
  • 原口一広,科学研究費(厚生労働省),B型肝炎創薬実用化等研究事業,10,000千円(2014).
  • 原口一広,科学研究費基盤C(文部科学省),1,200千円(2014).