COURSE INFORMATION 学科案内
  1. HOME
  2. 薬学科
  3. 大森 崇行

大森 崇行

患者に寄り添いながら薬剤師の視点でデータを適切に判断し、チーム医療に貢献する力を身に付けよう！

近年のタスクシフト/タスクシェアの推進により医療従事者の役割は変化しています。薬剤師は処方監査や服薬指導だけでなく、チーム医療の中で薬物療法の安全性と有効性を確保するため、薬剤の投与設計や副作用のマネジメントなどに積極的に実施・介入することか求められています。私は臨床現場で16年間勤務し、TDM業務や救急集中治療領域、周術期領域において、患者を中心としたチーム医療に積極的に参加してきました。その中で、薬学部でしか学ばない薬物動態学は、患者の安全性と有効性を予測することを可能にし、医師や看護師、そして患者との信頼関係を構築する心強いツールとなることを実感しました。
私の研究は、臨床現場にあふれるレジストリデータ等を活用し、モデル化や統計解析を通じて薬剤の適正使用と社会実装を促すことです。このため、臨床現場で生じたクリニカルクエスチョンを解決するために他施設との共同研究も実施しています。

略歴

  • 博士（薬学）、日本大学大学院薬学研究科博士課程修了、聖路加国際病院薬剤部勤務を経て現職

    臨床薬理学会認定薬剤師、周術期管理チーム薬剤師、スポーツファーマシスト

学術論文

  • Takayuki Omori, Takahiko Aoyama, Yasuhiro Tsuji, Pentazocine Pharmacodynamics in Children: Simulations to Assess Safety and Effectiveness. Pediatric Anesthesia, in press.

  • Akio Adachi, Takeo Yasu, Hideaki Enomoto, Misato Sekine, Takayuki Omori, Yasumasa Tsuda, Kazumi Goto, Resumption of Regular Drugs in Emergency Patients Admitted to the Intensive Care Unit. American Journal of Therapeutics 31(2): p e188-e190, 2024.

  • 榎本 英明, 大森 崇行, 大山 將治, 今井 亮介, 阿部 猛, 後藤 一美, 注射薬混注監査システムを用いた一般注射薬の混合調製業務およびインシデント調査, 日本病院薬剤師会雑誌 59(6) 630-635 2023年6月

  • Takayuki Omori, Takahiko Aoyama, Aoi Miyamoto, Yoshiaki Matsumoto, Pharmacokinetic/Pharmacodynamic Modeling and Simulation of the Analgesic Effects of Pentazocine Using Perioperative Real-World Data. Biological & pharmaceutical bulletin 45(12) 1754-1763, 2022.

  • 大森 崇行, 阿部 猛, 川名 賢一郎, 片山 正夫, 長坂 安子, 後藤 一美, 周術期管理チームにおける薬剤師による術前麻酔科外来業務介入の実態調査と効果の検証, 日本病院薬剤師会雑誌 55(6) 631-636 2019年6月

  • 赤沼 裕子, 大森 崇行, 阿部 猛, 片山 正夫, 周術期に影響を及ぼすサプリメント摂取に関する実態調査 術前麻酔外来で服用中止指導を受けた患者の後方視的検討, 日本手術医学会誌 39(1) 7-14 2018年2月

  • Takahiko Aoyama, Takayuki Omori, Satoshi Watabe, Akemi Shioya, Takahiro Ueno, Noboru Fukuda, Yoshiaki Matsumoto, Pharmacokinetic/pharmacodynamic modeling and simulation of rosuvastatin using an extension of the indirect response model by incorporating a circadian rhythm. Biological & pharmaceutical bulletin 33(6) 1082-7, 2010.

国内学会発表

  • 青山 隆彦, 大森 崇行, 辻 泰弘, ２点採血によるバンコマイシン血中濃度－時間曲線下面積予測における採血時間の検討, 第71回日本化学療法学会東日本支部総会, 東京, 2024, 10 

  • 大森 崇行, 青山 隆彦, 前田 優, 山崎 和希, 松本 宜明, 辻 泰弘, ジクロフェナク経皮吸収型持続性疼痛治療剤による術後疼痛コントロールへの応用, 第53回日本慢性疼痛学会, 足利, 2024. 2

  • 青山 隆彦, 前田 優, 山崎 和希, 大森 崇行, 国分 秀也, 松本 宜明, 辻 泰弘, 経皮吸収型製剤投与後におけるジクロフェナク薬物動態モデルの構築, 第53回日本慢性疼痛学会, 足利, 2024. 2

  • 大森 崇行, 青山 隆彦, 松本 宜明, 辻 泰弘,  ペンタゾシン薬物動態/薬力学モデルによる小児術後鎮痛効果及び呼吸抑制作用の予測, 第33回日本医療薬学会年会, 仙台, 2023. 11

  • 米本 玲奈, 青山 隆彦, 大森 崇行, 松本 宜明, 辻 泰弘, バンコマイシン投与開始2日目のAUC予測を最適化する採血時間の検討, 第39回日本TDM学会・学術大会 , 京都, 2023. 6

  • 島野 奨大, 高橋 佑太, 大森 崇行, 小坂 裕美, 村上 学, 坂口 彩子, 薗部 実優, 松元 紀子, 田村 富美子, 岡本 洋史, ICU退室後訪問による集中治療後症候群の実態調査, 第50回日本集中治療医学会学術集会, 京都,  2023. 3

  • 安達 明央, 榎本 英明, 関根 美聡, 大森 崇行, 集中治療室に緊急入室した患者における常用薬未再開に関する実態調査, 第25回日本臨床救急医学会総会, 大阪, 2022. 5

  • 佐藤 温, 石塚 慧, 青山 隆彦, 大森 崇行, 宮本 葵, 松本 宜明, 機械学習によるバンコマイシンAUC予測法の検討, 第38回日本TDM学会・学術大会, つくば, 2022. 5

  • 大森 崇行, 青山 隆彦, 辻 泰弘, 松本 宜明, 周術期のリアルワールドデータを用いたペンタゾシンの薬物動態/薬力学モデルの構築, 第51回日本慢性疼痛学会, Web開催, 2022. 2

  • 大森 崇行, 青山 隆彦, 辻 泰弘, 松本 宜明, ペンタゾシン薬物動態/薬力学モデルによる呼吸抑制作用の予測, 第50回日本慢性疼痛学会, Web開催, 2021. 3

  • 大山 將治, 榎本 英明, 大森 崇行, 阿部 猛, 川名 賢一郎, 後藤 一美, 薬剤師による注射薬の無菌混合調製業務の実態調査, 第29回日本医療薬学会年会, 福岡, 2019. 11

  • 榎本 英明, 大森 崇行, 阿部 猛, 川名 賢一郎, 後藤 一美, 薬剤師による注射薬の無菌混合調製業務の実態調査, 第28回日本医療薬学会年会, 神戸, 2018. 11

  • 山﨑 里美, 大森 崇行, 阿部 猛, 川名 賢一郎, 後藤 一美, 周術期薬剤師が果たすリスクマネジメントに関する研究, 医療薬学フォーラム 2017/第25回クリニカルファーマシーシンポジウム, 鹿児島, 2017. 7

  • 髙野 めぐみ, 大森 崇行, 阿部 猛, 川名 賢一郎, 片山 正夫, 宮坂 勝之, 長坂 安子, 後藤 一美, 手術室常駐薬剤師による術中使用薬剤の調製－薬剤シリンジラベル印刷機使用効果の検討－, 第26回日本医療薬学会年会, 京都, 2016. 9

  • 石井 崇恵, 大森 崇行, 川名 賢一郎, 後藤 一美, 術後自己調節鎮痛法使用患者に対するアセトアミノフェン注射液併用が及ぼす疼痛管理への影響, 日本病院薬剤師会関東ブロック 第46回学術大会, 千葉, 2016. 8

  • 石丸 博雅, 景 秀典, 津田 泰正, 高山慎司, 大森 崇行, 河野 友昭, 川名 賢一郎, 渡部 一宏, 後藤 一美, 医療薬学フォーラム2016/第24回クリニカルファーマシーシンポジウム,  滋賀, 2016. 6

  • 大森 崇行, 阿部 猛, 川名 賢一郎, 片山 正夫, 宮坂 勝之, 後藤 一美, 麻酔科外来における周術期薬剤師介入の実態調査と効果について, 第25回日本医療薬学会年会, 横浜,   2015. 11

  • 高橋 ちひろ, 高地 恵市, 田村 亮, 河野 友昭, 大森 崇行, 高山 慎司, 川名 賢一郎, 後藤 一美, 薬剤師による持参薬仮オーダ登録の評価, 第135回日本薬学会年会, 神戸,  2015. 3

  • 大森 崇行, 石丸 博雅, 高山 慎司, 川名 賢一郎, 後藤 一美 , フルオレセインナトリウムを用いた抗がん薬調製研修の技術評価の検討, 第24回日本医療薬学会年会, 名古屋, 2014. 9

  • 高地 恵市, 津田 泰正, 大森 崇行, 後藤 一美, 一般病床入院中のバンコマイシン投与患者における腎機能障害誘発因子の探索, 第62回日本化学療法学会総会, 福岡, 2014. 5

  • 津田 泰正, 高地 恵市, 大森 崇行, 後藤 一美, 血清免疫グロブリン高値患者におけるバンコマイシン血中濃度の評価, 第61回日本化学療法学会総会, 横浜, 2013. 6

  • 大森 崇行, 高地 恵市, 井野川 徹, 津田 泰正, 高山 慎司, 川名 賢一郎, 青山 隆彦, 松本 宜明, 後藤 一美, メロペネムとバルプロ酸ナトリウムの相互作用に関する後方視的検討, 第30回日本TDM学会, 熊本, 2013. 5

  • 横江 翼, 青山 隆彦, 渡部 智之, 大森 崇行, 長嶋 崇, 松本 宜明, ピロール-イミダゾールポリアミドのラットおよびヒト肝ミクロソームによるin vitro代謝, 第129回日本薬学会年会, 京都,  2009. 3

  • 大森 崇行, 青山 隆彦, 五十嵐 文, 長島 隆文, 松本 宜明, 血圧の日内リズムを考慮したバルサルタンのPK/PDモデルの検討, 第129回日本薬学会年会, 京都,  2009. 3

  • 大森 崇行, 青山 隆彦, 渡部 智之, 深澤 亜季子, 松本 宜明, PK/PD解析による高脂血症治療薬の薬効評価 : バイオマーカーの日内変動, 第17回日本医療薬学会年会, 前橋, 2007. 9

  • 田畑 恵市, 西村 怜子, 大森 崇行, 木村 由美子, 能登 泰輔, 秋久 俊博, 鈴木 孝, 神経芽腫細胞に対する乳香由来トリテルペンの抗腫瘍効果, 第22回日本小児がん学会, 大阪, 2006. 11

研究費の受入状況

  • 小児の薬物動態/薬力学モデルによるペンタゾシンの呼吸抑制作用及び 鎮痛効果の予測

    聖路加国際大学 聖路加健康科学研究基金 赤津慎太郎 若手研究奨励プログラム 2023年4月 – 2024年3月

著書

  • 大森　崇行（分担）,  薬物動態学プラクティス, 2025. 3

  • 大森　崇行（分担）,  NiCE病態・治療論[1]病態・治療総論, 2019. 9

シンポジウム等

  • 日本臨床麻酔学会第40回大会共催セミナー, 2020, 11

受賞歴

  • 2023年11月 第 33 回日本医療薬学会年会 優秀演題賞 ペンタゾシン薬物動態/薬力学モデルによる小児術後鎮痛効果および呼吸抑制作用の予測 一般社団法人日本医療薬学会

  • 2020年 学術奨励賞 周術期管理チームにおける薬剤師による術前麻酔科外来業務介入の実態調査と効果の検証 一般社団法人日本病院薬剤師会