糸数 七重
漢方薬はどのように効き、どのように使われているのか、一緒に学んでみませんか?
私は薬理学と社会薬学を研究しています。薬理学とは"薬がどのような仕組みで効くのか"を研究する学問、そして社会薬学は"現実の社会の中で薬がどのように使われているのか、社会に薬が与える影響はどのようなものか"という研究です。中でも、私が特に注目しているのは漢方薬です。高齢化やアレルギー性疾患の増加によって治療を要する病気の種類がこれまでと異なってくる一方、一般の人たちが自分の健康に対して非常に高い意識を持つようになった現代において、漢方薬は欠かせない治療のツールとなりつつあります。日本薬科大学は漢方薬学コースを持ち、総合的に漢方の学べる、日本でも類のない大学です。漢方に興味のある方、現代社会において有用性の高まりつつある医薬品に興味のある方、漢方についてより深く、より有機的に学んでみませんか? 意欲あるみなさんをお待ちしています。
学術論文
糸数七重,荻原幸夫,佐竹元吉,花輪壽彦,村主明彦,平井敏樹,三上正利,中村高敏,大窪敏樹,松本良三,西川徹,北山日出男,合田幸広:一般用漢方処方の使用実態調査AUR(Actual Use Research)及びAURを用いた加味逍遥散の特徴解析.和漢医薬学会誌,24,104-114 (2007).
川原信夫,酒井栄二,糸数七重,佐竹元吉,合田 幸広:西太平洋地区4カ国(日本,中国,韓国,ベトナム)の薬局方収載生薬の各種試験法並びに規格値の比較に関する研究(第2報) 確認試験における確認試験におけるTLC条件および定量法における分析条件の比較.生薬学会誌,60,73-85 (2006).
Irie, Y., Itokazu, N., Ishige, A., Watanabe, K. and Keung, WM.: Eugenol exhibits anti-depressant-like activity in mice and induces expression of metallothionein-III in the hippocampus. Brain Res., 1011, 243-246 (2004).
糸数七重:南山堂医学大事典第19版,南山堂,東京,2007.
糸数七重:今日のサプリメント,局方外生薬のサプリメント化,pp14-pp20,南江堂,東京,2006.
和漢医薬学会会員
日本社会薬学会会員
日本薬学会会員
日本東洋医学会会員
日本生薬学会会員
厚生労働省 一般用漢方処方のパイロット使用実態調査研究AUR(Actual Use Research)実行委員会委員 2004年-2009
厚生労働省 一般用漢方処方の見直しを図るための調査研究班班員 2004-2006