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大学からのお知らせ【社会貢献・地域連携】

2019年度秩父健康市民大学(4回目)を開講しました。

 7月6日(土)秩父看護専門学校において、本学主催の秩父健康市民大学講座(4回目)を開講しました。心配された天候も崩れることなく、埼玉県下から市町民の方41名が受講しました。
 
 先週に引き続き、「漢方薬の実際(後編)~実際に、煎じ薬を調製してみましょう~」と題し、本学の山路誠一准教授が講師を担当しました。

 
 今回は8つのグループに分かれる実習形式を取り、漢方薬「小建中湯(ショウケンチュウトウ)」の煎じ調製を行いました。小建中湯は「平素から身体虚弱で疲労しやすい者、または平素は頑丈であった者が無理を重ねてひどく疲労しているようなときに応用する」と言われています。
 漢方調製を行う前に、漢方をめぐる歴史的背景や漢方薬の果たす役割と現代医療での位置づけを講義で学び、その後含まれる生薬の桂皮(ケイヒ)・芍薬(シャクヤク)・甘草(カンゾウ)・大棗(タイソウ)・生姜(ショウキョウ)の計量を行いました。生薬の計量と出汁(だし)パックに詰める作業を協力して行い、煎じている30分間で、小建中湯についての期待できる効果や含まれる生薬について学びました。土瓶で煎じたあとは、膠飴(コウイ)という生薬を混ぜ、完成した煎じ薬を実飲しました。

 

 初の実習形式にはじめは緊張していましたが、協力し合うにつれてお互いの会話も弾み、終始和気藹々とした雰囲気に包まれていました。受講者からは「勉強はもちろん、記憶に残る実習講義でした」等の感想をいただきました。

 

 講義終了後、都築稔副学長より閉講の挨拶があり、受講者の皆様に修了書を授与しました。今年度の秩父健康市民大学講座は、実習を取り入れた新しい講義内容でしたが、受講生の皆様には大変好評でした。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
 
 来年度の秩父健康市民大学講座の情報につきましては、本学のホームページや秩父郡市町報などでお知らせいたします。来年度も実りある実践的な講座を開講できるよう、多くの方々のご参加をお待ちしております。