台湾の新聞社サイトに本学サマープログラムへの参加報告記事が掲載されました
台湾の新聞社である中央社のウェブ記事サイト「CNA通訊平台」に、9月25日付にて、本学サマープログラムへの中国医薬大学学生の参加報告記事が掲載されました。本学提供のプログラムが、海外の学生にとって良い学びと経験になったことが伺えます。このような交流を発展させていくことで、本学学生の海外留学や国際共同研究へのルートが広がることが期待できます。
新聞記事リンク:
中國醫大「學海築夢」11生暑期赴日本藥科大學研習 拓展國際專業視野 | 中央社訊息平台
日本語訳は下記のとおり:
中国医薬大学「学海築夢」参加の学生11名、日本薬科大学夏期研修に参加 国際的・専門的視野を広げる
この夏、中国医薬大学「学海築夢」プログラムへ参加した学生11名は、夏期休暇期間を利用し、薬学部の姜文平助教の引率のもと、7月28日より1ヶ月間、日本薬科大学における夏季研修に赴いた。今回の活動は研修および体験実習を中心としていた。座学課程は実習前の準備として行なわれ、学生が製薬会社や文化施設での専門的な体験実習に臨むにあたって、迅速に状況に適応し、臨床的・専門的理解を深める手助けとなった。
今年度、日本薬科大学における海外研修に参加した学生11名は、専門能力の向上に加え、異文化学習を通じた自立性と国際力の涵養を目的として、薬学部、医学部、歯学部、理学療法学部、看護学部、中薬資源学部から選抜された。
専門実習では、学生はツムラおよび第一三共製薬を訪れ、原料から品質管理、最新の製剤に至るまでの医薬品製造プロセスを深く理解した。また、日本の薬事制度がいかに伝統と現代を融合させ、いかに製薬産業の専門的規範と厳格な姿勢を体現しているかを学んだ。
日本薬科大学からは、複数の実践学習プログラムが提供された。プログラム開始時の講義では、日本の薬剤師が医療ケアにおいて担う専門的役割を知ることができた。また、薬剤師になるためには筆記試験に加え、臨床技能試験(OSCE)の合格が必須であること、研究室での研究活動への参加も必要であることから、日本の薬学教育が臨床能力と研究能力の育成をより重視していることが伺えた。
漢方薬学の授業では、学生たちは自ら「御屠蘇」の薬包を調合し、生薬の識別から処方の背景まで、薬剤師が生薬を扱う上で必要とされる精密さと繊細さを体感した。多くの学生が「漢方薬は教科書上の知識ではなく、日常生活や文化継承、健康管理に深く根ざしている」との理解を深めたと語った。日本では漢方薬が健康保険制度に組み込まれており、伝統医学が現代医療において制度的に位置づけられていることも知ることができた。
専門実習に加え、プログラムには居酒屋文化、銭湯、健康的な食事や養生習慣など、文化と生活に関する学習も組み込まれており、学生が現地の社会文化に親しみ、生活様式と健康長寿の関連性を体験する機会となった。
さらに、今回の研修には台湾、中国、ベトナム、フィリピンなどからの学生が集まっていた。グループディスカッションや共同レポートを通じて、薬学教育や医療制度の差異を共有し、異文化理解と国際協力能力を向上させることができた。
海外実習に参加した学生たちは、実習を中核とした今回の交流活動が、専門的な啓発をもたらしただけでなく、将来の臨床・研究・国際協力への確かな基盤を築いたと評価している。
中国医薬大学と日本薬科大学は2005年に姉妹校提携を結んで以来、教員・学生交流や伝統薬物研究において約20年にわたり協力関係を築いてきた。今回の国際実習を通じて、双方は協力基盤を深化させただけでなく、学生の国際的な学びにおける総合的な育成を強化した。